クレジットカードの暗証番号は変更できる。その方法と注意点とは

クレジットカード使用時に、本人確認のために必要となるのが暗証番号です。クレジットカードの不正使用を防ぐためには、暗証番号をきちんと管理しなければなりません。そこで今回は、各種クレジットカードの暗証番号の変更方法について紹介します。

暗証番号は変更できるのか

クレジットカードの暗証番号は、一般的にクレジットカードの申込時に登録をします。カード利用者の中には、登録したときの暗証番号をずっと使い続けている人も少なくありません。しかし、暗証番号は利用者が希望すれば、いつでも変更できます。

暗証番号の変更方法は、保有しているクレジットカードの種類や、クレジットカード会社により異なるため、自分の保有しているカードの種類やカード会社を、まずは確認しなければなりません。

ICカードや銀行系カードは時間がかかる

ICカードの暗証番号の変更では、ICチップの情報の書き換えか、ICチップの交換が必要となります。そのため、クレジットカードを再発行しなければなりません。手続き完了までには、1週間程度の時間がかかります。

ICカードと同じく、手続きに時間を要するのが銀行系カードです。銀行系カードは、クレジットカードとキャッシュカードが一体となったものです。

クレジットカードの再発行をする際には、キャッシュカードの再発行手続きも同時に行われるため、カードが再発行されるまでには、2~3週間ほどの時間がかかります。

暗証番号の変更方法

ICカードの暗証番号の変更は、クレジットカード会社に申請して行います。また、クレジットカードを再発行しなければならないため、再発行手数料がかかります。

インターネットや電話で番号変更の申請を行い、手続き後に新しいカードが郵送されれば手続きは終了です。

インターネットや電話以外では、郵送による手続きも可能です。その場合は暗証番号変更の申請書を請求し、必要事項を記入して返送します。

ただし、この方法の場合、書類のやり取りの回数が増えるため、手続きにかかる日数が長くなることもあります。

クレジットカード会社に依頼する

暗証番号の変更手続きは、クレジットカード会社に依頼しなければならにケースがほとんどです。ICカードの場合は、暗証番号変更の申請をして、新たな暗証番号情報の入ったカードを発行してもらう必要があります。

磁気ストライプのクレジットカードも申請後再発行されることもありますが、申請のみで手続きが完了し、クレジットカードはそのまま使用できることも多いようです。

ATMで自分で変更する

一部のICカードは、提携銀行のATMで暗証番号変更の手続きができます。現在使用しているクレジットカードをATMに挿入し、操作画面にて『暗証番号変更』を選びましょう。

操作手順に従い、使用中の暗証番号と新しい暗証番号を登録すれば、手続きは完了です。その場でICチップの情報の書き換えが行われるため、クレジットカードを再発行する必要がなく、手数料もかかりません。

暗証番号管理の注意点

クレジットカードには、紛失保険と盗難保険が付帯しているため、紛失や盗難による損害に対して補償を受けられます。

しかし、暗証番号の管理が杜撰(ずさん)だと判断されてしまったときには、補償を受けることができなくなってしまうため注意が必要です。

では、どのような暗証番号を設定していると、管理が不十分だとみなされてしまうのでしょうか。具体例をみていきます。

推測されやすい番号は使わない

  • 同じ番号を羅列したもの、続きの数字を暗証番号として登録している
  • 誕生日や車のナンバー、電話番号を利用したものを暗証番号として登録している
  • 名前や住所などの語呂合わせで作ったものを、暗証番号として登録している
  • クレジットカードと暗証番号を一緒の場所で管理している

上記に該当するような場合、暗証番号の管理が徹底されていないとされ、補償の対象から除外されてしまう可能性があります。暗証番号を管理するうえで一番大切なのは、他人が推測できない暗証番号にするということです。

趣味や好きなもの(芸能人やペットなど)に関する番号や、過去に関する番号(通っていた小学校や前勤務先の番地など)であれば、他人に推測されづらいと考えられるでしょう。

定期的に変更しよう

暗証番号が漏れてしまうと、不正にクレジットカードを利用されたり、キャッシング機能により、お金の借入をされたりしてしまったりする可能性があります。

それらを防ぐためには、他人に推測されにくい暗証番号を設定することはもちろん、定期的に暗証番号を変更することも重要です。

一般的に暗証番号は、1年に1回程度は変えたほうがよいといわれます。それだけでなく、海外旅行先でクレジットカードを使用したときや、暗証番号入力時に不審なできごとがあったときなどは、暗証番号を変更をしたほうが安心だといえるでしょう。

専用用紙の郵送で変更できるカード

暗証番号の変更方法は、クレジットカードにより異なります。ここではまず、専用用紙を郵送することで、暗証番号の変更ができるカードをみていきましょう。

JALカード

カードの種類 連絡先電話番号
JAL・VISAカード
JAL・マスターカード
JAL・TOKYU POINT ClubQ
 0120‐459‐191
(営業時間9時~20時・年中無休)
JAL・JCBカード 0120‐899‐020(24時間対応・年中無休)
JALダイナースカード 0120‐074‐024(24時間対応・年中無休)
JALカード・Suica 03‐6685‐7000(営業時間9時~17時30分)
JALカード・OPクレジット 0422‐72‐0030(営業時間9時~21時・年末年始休)
JALアメリカン・エキスプレス・カード 0570‐001103(営業時間9時~17時・年末年始休)

JALカードはカードの種類により、変更書類の請求先が異なるため注意が必要です。自分の利用しているカードの種類をしっかり確認して、手続きを開始しましょう。

三井住友VISAカード

「三井住友VISAカード」は、電話かインターネットにより『暗証番号変更届』を請求し、必要事項を記入して返送することで手続きが完了します。

返送後、通常1週間~10日で新しいカードが郵送されますが、キャッシュカード一体型のクレジットカードの場合は2~3週間を要します。

インターネットによる請求は、契約者向けサービスであるV passに登録後、資料請求を行います。電話の場合は『0120‐919‐324』にて、24時間自動音声で請求を受け付けています。

磁気カードなら電話でOK

保有しているクレジットカードが磁気カードの場合、カードを再発行する必要がありません。そのため電話のみで手続きを完了することも可能です。『0120‐911‐911』に電話をし、サービスコード41から手続きを進めてください。

イオンカード

「イオンカード」の暗証番号を変更する場合は、まず『イオンクレジットサービスコールセンター』に資料請求をします。

そして、送られてきた『変更届』と『暗証番号変更時のご案内』を確認し、必要事項の記入や捺印をして返送すると手続きは終了です。

ICカードの場合は、後日新しいクレジットカードが送付されます。古いクレジットカードはハサミで切って破棄しましょう。

資料請求は、インターネットでも可能です。イオンスクエアメンバーに登録後、マイページから資料請求します。

ただし、イオンカードセレクト、イオンJMBカード、および家族カードに関しては、インターネットでの請求はできないため、コールセンターからの請求となります。

ATMや店頭で変更できるカード

クレジットカードの中には、提携銀行のATMを使い、自分で暗証番号を変更できるものや、カードセンターの店頭で変更手続きを行えるものもあります。

JCBカード

「JCBカード」はセブン銀行ATMによる暗証番号の変更が可能です。クレジットカードをATMに挿入し、操作画面の指示に従って手続きをします。クレジットカードは暗証番号変更後もそのまま使用できます。

一部のクレジットカードについては、ATMでの変更ができないものもあります。その場合には『JCB暗証番号サービス』(自動音声による受付)か、『暗証番号変更届』により変更します。

また、磁気カードのクレジットカードもATMでの手続きができないため、JCB暗証番号サービスまで問い合わせをする必要があります。

エポスカード

「エポスカード」の暗証番号変更は、エポスカスタマーセンターに連絡をして、手続きを進めます。

  • 東京:03‐3383‐0101(受付時間9時30分~18時)
  • 大阪:06‐6630‐0101(受付時間9時30分~18時)

エポスカードVisa(シルバー、赤)、エポスゴールドカード、エポスプラチナカードを利用している人は、マルイ各店のカードセンターでも暗証番号の変更ができます。

免許証や保険証といった本人確認資料とクレジットカードを持参のうえ、手続きを行います。

みずほマイレージクラブカード

みずほカードの暗証番号の変更は、契約者向けサービスのみずほマイレージクラブ(入会金年会費無料)から手続きをすることができます。

みずほマイレージサービスに登録後、『0120‐1‐32402』にダイヤルをし『2#』をプッシュします。

続いてUCカードの人は『1#から6#』、セゾンカードの人は『2#から6#』、オリコカードの人は『3#』をプッシュして、案内に沿って手続きを進めます。

クレジットカードの暗証番号を忘れてしまいました。どうしたらよいですか | みずほ銀行:FAQ(よくあるご質問)

ネットで変更できるカード

クレジットカードによっては、インターネットで暗証番号の変更手続きを完結できるものもあります。

セゾンカード

「セゾンカード」の暗証番号をインターネットで変更するには、契約者向けサービスのNetアンサーに登録をし、『カード暗証番号の変更』から手続きを進めます。

インターネットでの手続き以外には、パーソナルアンサーでの手続きができます。自動音声での対応になるため、『0120‐200‐136』に電話をして、ガイダンスに従って手続きを進めます。

楽天カード

「楽天カード」の暗証番号を変更するには、まず会員専用オンラインサービス『楽天e‐NAVI』に登録します。ICチップのないカードは、『カード暗証番号の変更』にて手続きが完了します。

ICカードの場合は、『ICカード暗証番号変更』から申請書の請求をします。その後、送られてきた申請書に必要事項を記載し返送し、2週間程度で新しいカードが送られてくれば、手続きが終了となります。

オリコカード

「オリコカード」の暗証番号変更は、インターネットか電話から可能で、24時間受け付けています。インターネットの場合は、eオリコサービス(利用料無料)に登録し、『各種登録・変更』から手続きを進めます。

電話の場合は、自動音声案内のオリコテレホンサービス(0120‐911‐004)から、手続きを開始します。

ICチップの入ったカードの暗証番号変更には、カードの再発行が必要となります。オリコカードセンターに諸届出申請書を請求し、必要事項を記載して返送します

まとめ

クレジットカードは、現金がなくても買い物ができる利便性がある反面、悪用されると、損害を被る可能性があるという危険性もあります。

安全にクレジットカードを使用していくためには、暗証番号の管理に気を配っていかなければなりません。暗証番号に不安がある人は、この記事を参考に変更手続きをしてみてはいかがでしょうか。