お店でクレジットカードを使おうとしてエラーが出た場合は、原因を調べて正しい対処法を取る必要があります。クレジットカード利用時にエラーが出る主な原因と、対処法を理解しておきましょう。クレジットカードの代表的なエラーコードも紹介します。
カードに問題がある場合の原因
お店でクレジットカードを使おうとしてエラーが出たら、まずは原因を調べる必要があります。まず、クレジットカードに問題があるケースを見ていきましょう。
利用期限が過ぎている
クレジットカードには有効期限が設定されていて、期限切れのカードを使おうとするとエラーが起こります。クレジットカードの表面に有効期限が印字されているのでチェックしてみましょう。
クレジットカードの有効期限は『月/年』の順に印字されているので、読み間違いに注意が必要です。例えば、『12/20』と印字されていたら、そのクレジットカードは2020年の12月まで使えます。
有効期限が近づくと、有効期限が更新されたクレジットカードが届くので、きちんと交換しておきましょう。
限度額を超えている
利用限度額を超えた場合もエラーが出ます。利用限度額とは、そのクレジットカードで決済できる上限額のことです。人それぞれ金額が異なるので、自分のクレジットカードの利用限度額を確認しておきましょう。
なお、利用限度額は、何回でもその金額まで支払えるというものではありません。例えば、利用限度額が50万円だとして、40万円の支払いに使った場合、そのクレジットカードで支払える金額はあと10万円です。
支払日に利用代金を一括払いすれば、再び50万円分支払えるようになります。仮に、分割払いで支払日に1万円だけ支払った場合、支払い済みの1万円を加えた11万円が使用可能になります。
『トータルでいくら支払えるか』ということなので、間違えないようにしましょう。
不正利用の疑いがある
クレジットカードは『不正利用監視システム』で利用状況を監視されています。このシステムに不正利用を疑われると、クレジットカードが利用停止されるので、支払い時にエラーが出ます。
本当に不正利用されていることもあるのですが、本人が使った場合でも、システムが不正利用を疑うと利用停止されることもあるのです。以下のようなケースは、利用停止されやすいので注意しましょう。
- 初めて海外旅行に行き、何度もクレジットカードを使った
- 普段ほとんどクレジットカードを使わないが、高額な買い物をするために使った
- 暗証番号を忘れてしまい、何度も入力ミスをした
磁気やICチップの破損
クレジットカードをレジの端末に通すだけで支払いができるのは、クレジットカードに内蔵されている『磁気ストライプ』や『ICチップ』などの記録媒体のおかげです。
これらの記録媒体にクレジットカードの情報が保存されており、レジの端末がその情報を読み取ることで、支払いが完了します。そのため、磁気ストライプやICチップが破損したり、磁気不良を起こしたりすると、情報が読み取れずエラーが出ます。
端末やネットワークに問題がある場合
クレジットカード側に問題がなくても、クレジットカード情報を読み取る端末やシステム、ネットワークに問題があってエラーが出るケースもあります。
端末の不具合
クレジットカード払いができるお店では、クレジットカードの情報を読み取るための端末がレジに備えられています。端末も機械なので不具合が起こることがあり、不具合が起こるとクレジットカードを読み取れずにエラーが出ます。
ネットワーク障害やサーバーメンテナンス
クレジットカードの情報を読み取るための端末は、カード会社のネットワークとつながっており、そのネットワーク上でクレジットカードの利用情報がやり取りされます。
そのため、ネットワーク障害が起きると利用情報がやり取りできず、エラーが出るのです。
また、ネットワークを構築するためにはサーバーが必要で、問題なくサーバーを使い続けるためにメンテナンスが行われることがあります。メンテナンス中はやはり利用情報がやり取りできないので、エラーが出ます。
主なエラーコードと例
クレジットカードを利用しようとしてエラーが出た場合、クレジットカードの情報を読み取るための端末などに『エラーコード』が表示されます。
エラーコードとは
エラーコードとは、クレジットカードが使えないときに、その原因が何なのかを示すコードです。
なぜクレジットカードが使えないのかが分からないと、利用者もお店側も対処のしようがありません。そのため、エラーコードを表示することで、原因が分かるようにしているのです。
主なエラーコード
エラーコードは40種類ほどありますが、その中で代表的なエラーコードを紹介します。
エラーコード | 詳細コード | 原因 |
G03 | 42G030000 | 利用限度額超過 |
G12 | 42G120000 | カードの利用状況・信用情報に問題あり |
G44 | 42G440000 | セキュリティコードの入力誤り |
G45 | 42G450000 | セキュリティコード未入力 |
G65 | 42G650000 | カード番号の入力誤り |
G67 | 42G670000 | 商品コード誤り |
G68 | 42G680000 | 金額誤り |
G70 | 42G700000 | ボーナス回数誤り |
G74 | 42G740000 | 分割回数誤り |
G83 | 42G830000 | 有効期限誤り |
よくあるご質問(PGマルチペイメントサービス) | カード会社返却エラーコード(G系)
エラーが出たら
クレジットカードを利用しようとしてエラーが出たら、どのように対処すればよいのでしょうか。
サポートへの連絡
クレジットカード利用時にエラーが出た場合、端末に表示されたエラーコードで原因は分かりますが、詳細は個人情報なのでお店側には知らされません。
そのため、利用者本人がカード会社のサポートに連絡し、エラーの詳細と対処法を確認する必要があります。
暗証番号の入力ミスや高額決済によって不正利用を疑われた場合は、本人が利用したことの確認が取れれば、すぐに利用停止を解除してもらえるでしょう。
しかし、限度額の超過であったり、支払いの延滞であったりする場合は、その場ではどうしようもないので、支払方法を変更する必要があります。
また、クレジットカードの磁気ストライプやICチップに不具合が出ている場合は、クレジットカードの再発行が必要です。
お店にはカード以外の原因を確認してもらう
クレジットカード側の問題が思い当たらない場合は、端末の不具合やネットワーク障害の可能性が高いので、お店側で確認してもらいましょう。
端末の不具合やネットワーク障害が原因の場合、すぐには直らないことが多いので、クレジットカード払いは諦めて、支払方法を変更するのがおすすめです。
どうしてもクレジットカード払いにしたい場合は、商品を購入するお店を変更する、後日あらためて来店するなどの方法を考えましょう。
まとめ
クレジットカードを使おうとしてエラーが出るのには、クレジットカードの有効期限切れや限度額超過、端末の不具合などさまざまな原因が考えられます。
エラーが出た原因がクレジットカード情報を読み取る端末などにエラーコードとして表示されるので、店員にエラーが出た原因を教えてもらいましょう。
ただし、エラーが出た原因は分かっても、詳細は個人情報なのでお店側には知らされません。そのため、自分でカード会社に連絡して対処法を教えてもらう必要があります。
また、端末の不具合やネットワーク障害が原因の場合は、すぐに直らない可能性が高いでしょう。この場合は、クレジットカード払いは諦めて支払方法を変更するか、後日あらためて来店するのがおすすめです。