JR西日本が発行する交通系ICカードのICOCA(イコカ)ですが、いくらで買えるのでしょうか。ICOCAの種類や作り方とともに、ICOCAの値段を紹介します。ICOCAの残高を確認する方法も知っておきましょう。
ICOCAの基本情報
ICOCAはアーバンネットワーク(京阪神都市近郊区間)と、山陽線や赤穂線、北陸線などの一部区間をメインエリアとしています。
また、交通系ICカードの相互利用サービスによって、以下の交通系ICカードのエリアでも利用可能です。
- はやかけん
- nimoca(ニモカ)
- SUGOCA(スゴカ)
- Kitaca(キタカ)
- PASMO(パスモ)
- Suica(スイカ)
- manaca(マナカ)
- toica(トイカ)
- PiTaPa(ピタパ)
ICOCAのメインエリアでは各区間をまたいでも利用できますが、相互利用エリアでは各区間をまたげないので注意しましょう。
ICOCA精算の仕組み
ICOCAは、改札やバス、レジの読み取り機にタッチするだけで自動的に精算が完了するので、移動や買い物のときに大変便利です。
タッチするだけで自動的に精算できる理由は、ICOCAに内蔵されている『ICチップ』にあります。ICチップとは、データ記録・演算用の電子部品のことです。
ICOCAを読み取り機にタッチすると、読み取り機がICチップのデータを読み取り、ICOCAにチャージされた金額や支払額を瞬時に計算して、データを書き換えるという仕組みです。
ICチップは何度でもデータの書き換えができるので、プリペイドカードのように残高が0円になったら使えなくなるということはありません。
ICOCAの種類について
ICOCAにはいくつか種類があるので、目的に合わせて使い分けましょう。
区分 | 概要 | 種類 | 特徴 |
ICOCA | ICカードに切符機能が付いたICOCA | 無記名ICOCA(おとな用ICOCA) | 誰でも使える |
こどもICOCA | 12歳になる年の3月31日まで使える | ||
SMART ICOCA(スマートイコカ) | クレジットカードでチャージできる | ||
ICOCA定期券 | ICカードに切符と定期券の機能が付いたICOCA | ICOCA定期券(おとな用ICOCA定期券) | 誰でも使える |
こどもICOCA定期券 | 12歳になる年の3月31日まで使える | ||
SMART ICOCA定期券 | クレジットカードでチャージできる |
ICOCAの値段
ICOCAはいくらで買えるのでしょうか。ICOCAのチャージ方法・チャージ金額と併せて見ていきましょう。
基本は2000円でデポジット込み
ICOCAの基本の値段は2000円ですが、一部の自動券売機では2000円のICOCA以外に、1000円・3000円・5000円・1万円のICOCAも販売しています。
どの値段のICOCAでも、500円のデポジット(預り金)が含まれているため、初回のチャージ金額は『販売金額-500円』です。デポジットの500円は、ICOCAを使わなくなったときに窓口に行けば払い戻してもらえます。
定期もデポジットは同じ
ICOCA定期券の販売金額は、利用区間によるので人それぞれ異なります。ただし、デポジットが500円かかる点は、通常のICOCAと同じです。
あらかじめ金額を把握しておきたい人は、JRおでかけネットの定期運賃検索で調べてみるとよいでしょう。
チャージは1000円から
ICOCAにチャージする方法は、以下の4種類です。
- 入金機
- 自動券売機
- のりこし精算機
- お店
チャージは最低1000円からですが、ICOCAマークが付いている自動券売機・のりこし精算機は最低500円からチャージできます。ICOCAのカード内残額は2万円が上限なので、2万円を超えるチャージはできません。
また、どのチャージ方法でも、使えるのは現金に限られます。ただし、SMART ICOCA・SMART ICOCA定期券は、クレジットカードでチャージ可能です。
ICOCAにチャージ:入金機 │ ICOCA:JRおでかけネット
「ICOCA」のサービスを拡充します!~「500円チャージ」「不足額チャージ」の開始~:JR西日本
ICOCAの作り方
ここでは、ICOCAの種類別に、購入方法を紹介します。
ICOCAやICOCA定期券の作り方
ICOCAはICOCAのメインエリアの駅にある、みどりの窓口で販売されています。無記名ICOCAに限り、ICOCAマークが付いている自動券売機でも購入可能です。
ICOCA定期券も、ICOCAのメインエリアの駅にあるみどりの窓口で販売されています。大人用の定期券であれば、一部のみどりの券売機、ピンク色の自動券売機でも購入可能です。
こどもICOCAの作り方
こどもICOCAを買いたいときは、『こどもICOCA購入申込書』に必要事項を記入して、みどりの窓口に提出しましょう。このとき、こどもICOCAを使用する子どもの氏名・性別・生年月日が分かる公的書類が必要です。
SMART ICOCAの作り方
SMART ICOCAは、以下のいずれかの方法で購入します。
- JRおでかけネットから申し込む
- 『SMART ICOCA入会申込書』を郵送する
- 大阪駅の『Club J-WESTサービスコーナー』で申し込む
JRおでかけネットは、本人確認のための公的書類が運転免許証に限られています。運転免許証を持っていない人は、別の方法で申し込みましょう。
また、SMART ICOCAを申し込むときには、決済用のクレジットカード情報が必要です。利用者本人名義のクレジットカードに限られるので、クレジットカードがない人はSMART ICOCAを購入できません。
ICOCAの残高確認
ICOCAの残高は、どうやって確認すればよいのでしょうか。
駅での確認方法
駅でICOCAの残高を確認する方法は、以下のいずれかです。
- 自動改札機のディスプレイで確認
- 入金機・自動券売機・のりこし精算機で確認
ICOCAを自動改札機にタッチすると、ディスプレイに残高が表示されます。改札入出場時に確認してみましょう。
改札で残高を確認するのを忘れたというときは、駅に設置されている入金機・自動券売機・のりこし精算機などにICOCAを挿入すれば、残高が確認できます。
コンビニでの確認方法
ICOCAがチャージできるコンビニであれば、残高確認もできます。レジで店員に依頼してみましょう。
また、ICOCAで代金を支払った場合は、レシートに残高が記載されます。『ICOCA残高』や『交通系マネー残高』などと記載されている箇所を確認しましょう。
セブンイレブンであれば、レジとレシート以外に、セブン銀行ATMでもICOCAの残高が確認できます。
パソコンやスマホでの確認方法
ICカードリーダーという、ICチップ内の情報を読み取る機械があれば、パソコンでもICOCAの残高が確認できます。
しかし、ICカードリーダーを購入すると数千円かかるので、わざわざICOCAの残高確認のために購入するのか、しっかり考えてみましょう。
また、Androidのスマートフォンを持っている場合は、以下のようなアプリをインストールすればICOCAの残高が確認できます。
- ICカードリーダーbyマネーフォワード
- ICOCA check 残高確認
- Suica Reader(スイカリーダー)
まとめ
ICOCAは、一部券売機を除いて最低2000円から購入できます。ただし、2000円のうち500円はデポジットなので、初回チャージ金額は『販売金額-500円』です。
ICOCA定期券に関しては、人によって利用区間が異なるので販売金額も異なります。JRおでかけネットで定期運賃を検索してみましょう。ICOCA定期券でもデポジットが500円かかるので、購入時には『検索した定期運賃+500円』が必要です。