クレジットカードは無職でも更新できる?条件などを詳しく解説

クレジットカード

職の場合、クレジットカードの更新はできるのでしょうか。更新審査では無職かどうかよりも、カードの利用履歴と信用情報に問題がないことが重要です。今回は、クレジットカードの更新審査と、無職のときの注意点について紹介します。

クレジットカードの更新審査

クレジットカードには有効期限があるため、その期限が迫ってくると更新審査が行われます。しかし、自動車免許の更新などのように、利用者側が更新作業をする必要はありません。

クレジットカード会社側が更新審査をして、問題がなければ自動更新されます。更新審査では、初回申込時のように、利用者側の情報を詳しく調べるわけではありません。

カードの利用履歴と信用情報が重要

更新審査では、クレジットカードの使用頻度と信用情報(※)が重要な要素となります。例えば、毎月カードを利用しており、信用情報に傷がついていなければ、基本的には更新審査を通過できます。

一方、クレジットカードをほとんど使用していなかったり、カードの支払いが遅れたことがあったりする場合は、注意が必要です。

※信用情報とは、クレジットカードの申込や返済などに関する情報で、個人の信用を判断するときの目安になります。

職業調査は行わない

クレジットカードの更新審査では、カードの使用状況などは調べますが、職業調査は基本的に行いません。

そのため、更新審査のタイミングで無職になっていたとしても、利用者側がその事実をカード会社側に伝えていなければ、カード会社側はその利用者が無職であることを、把握していないことになります。

無職の場合も更新は行われる?

クレジットカードの初回発行時には働いていても、カードの更新の際には、職を失っているケースがあります。その場合、カードの更新審査に通過することはできるのでしょうか。

先述したように、カードの更新審査は職業調査を行っていないので、無職であることを理由に、カードの更新ができなくなる確率は低いです。更新ができない場合は、そのほかの部分が原因になっていることが考えられます。

更新拒否となる主な理由

クレジットカードの更新が拒否されてしまう理由は、主に3つあります。

  • カードの利用履歴がない
  • 支払いの遅延が何度もある
  • 他社で金融事故を起こしている

これらの理由について、詳しくみていきます。

全く使用していない

クレジットカード会社は、利用者側にカードを使ってもらわないと、利益を得ることができません。特に、年会費がない場合、使用されていないカードは、コスト面では負担となります。

そのため、カードが発行されて手元に届いてから、有効期限まで全く使用しなかったのであれば、更新拒否されてしまう可能性があります。

延滞が多い

クレジットカードの支払いが滞ったことがある場合も、更新に影響を与えます。特に、繰り返し延滞をしている場合は、更新拒否されてしまう可能性が高くなります。

延滞が複数回あると、リスクの高い利用者と判断されてしまいます。支払い能力に問題があると思われないように、きちんと利用実績を積み重ねることが大切です。

他社で滞納や債務整理をした

他社のクレジットカードなどで、滞納などの金融事故を起こしてしまっている場合も、更新拒否の理由になります。

カード会社側は、自社ではきちんと支払いをしている利用者でも、他社で問題がある場合は、いずれ自社でも滞納などのリスクがあるかもしれないと考え、カードの更新に慎重になります。

無職でも支払状態が健全なら問題なし

クレジットカードの更新がスムーズに進まないのは、前述したように、カードの利用履歴や信用情報に何らかの問題がある場合が主な原因となります。

そのため、無職であってもカードの支払い状況に問題がなければ、更新が行われ新しいカードが発行される可能性が高いです。働いていても、延滞などがある人のほうが問題視されます。

無職になったら正直に申告しよう

クレジットカードを所持してから無職になった場合、そのことをクレジットカード会社へ申告しましょう。

場合によっては、無職であることが更新審査に影響を与え、カードの一時利用停止や限度額の引き下げといった結果になることもあります。

しかし、申告をしないままにしていると、それ以上に悪い結果を引き起こす可能性があります。

会員情報変更の申告漏れは規約違反

クレジットカードの会員は、会員の情報に変更があった場合、そのことをクレジットカード会社へ申告する必要があります。無職になった場合だけではなく、名前や住所などが変わった場合も同様です。

職業についての情報更新は、カードの使い方に問題がなければ、規約違反ではあるものの、実質的な損害が発生する可能性は低いです。

しかし、無職の状態が長く続いた場合は、支払いが滞る可能性が高まっていきます。カードの支払いができない状態まで進んでしまうと、申告漏れが発覚したときに、大きな問題になる可能性があります。

未申告のままだとリスク大

会員情報の変更について申告をしていないと、裁判が起きたときに不利になってしまうことがあります。たとえば、クレジットカードの支払いができなくなり、自己破産する場合、自己破産が認められれば、借金の支払い義務がなくなります。

しかし、カードの会員情報を更新せずに、無職であることを申告していなかった場合、カード会社側は異議申立てをする可能性があります。そのカードの借金については、支払い義務が残ることがあるため、申告漏れのリスクは大きいです。

また、何かのきっかけで未申告が発覚した場合も、カードの強制解約といったリスクがあります。

まとめ

クレジットカードの更新審査では、無職という情報が悪影響になることは少ないです。それよりも、カードをほとんど使用していなかったり、延滞などの事故情報があったりすることのほうが影響します。

無職であることの影響を不安に感じるよりも、会員情報をきちんと更新しないことによるリスクを意識したほうがよいでしょう。

カード会社は、利用者を信用してカードを発行しているので、会員情報が変わったら規約違反にならないように、正直に申告することが大切です。